2025/12/22 21:48
迷子にさせないために。
今日からできる「備え」の話
お散歩中に、ふとリードが手から離れてしまったら。
玄関のすき間から、思いがけず外へ出てしまったら。
どれだけ気をつけていても、「もしも」はゼロにできません。
だからこそBarKnowでは、迷子対策を特別な非常時の話ではなく、日々の暮らしのケアの一部として考えています。
いま、日本で起きている現実
環境省の統計によると、
令和5年度(2023年度)には、犬猫あわせて44,576頭が自治体に引き取られ、
そのうち9,017頭が殺処分されています。
統計資料 「犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況」
引き取り理由には、「所有者不明」つまり、迷子や遺棄といったケースも含まれています。
迷子のきっかけは、大きな音に驚いた、散歩中に興奮した、玄関やすき間から出てしまった、など
日常の中にある“ほんの一瞬”で起きています。
迷子が起きやすい「タイミング」を知る
まずは、起こりやすい場面を知っておくこと。
それだけでも、備えの意識は大きく変わります。
・玄関の開閉(宅配、来客、ゴミ出し)
・花火や雷、工事などの大きな音
・旅行や帰省、キャンプなど慣れない場所
・散歩中のすれ違い(他犬、自転車、子ども)
・首輪のゆるみ、留め具の不具合、リードの持ち替え
「うちは大丈夫」と思っている日常の中にこそ、迷子のきっかけは潜んでいます。
「迷子にさせない」ための基本の備え
1)首輪・ハーネスのサイズと状態を点検する
・指が1〜2本入る程度が目安
・留め具や金具、縫製の劣化を定期的にチェック
・抜けやすい子はハーネスとの併用も検討
2)身元がわかる状態をつくる
・連絡先が読める迷子札
・マイクロチップの装着と登録情報の更新
3)「すぐ探し始められる」状態をつくる
迷子は、時間がとても重要です。
離れてしまった直後に動けるかどうかで、見つかる可能性は大きく変わります。
AirTagは、迷子対策にどう役立つ?
AppleのAirTagは、周囲にあるiPhoneなどのAppleデバイスが検知したBluetooth信号をもとに、
「探す」ネットワーク経由で位置情報を確認できる仕組みです。
迷子になってしまった直後から探し始めるためのヒントになり得ますが、
GPSではなく、環境によって精度が左右される点には注意が必要です。
そのため、迷子札やマイクロチップと併用する“備えのひとつ”として考えるのが現実的です。
この首輪が生まれた理由
私たちは本日、イオンクラウドファンディングにて
AirTag対応ホルダー付き“外れにくい”首輪をリリースしました。
すべては、
「愛犬が走り出した瞬間、首輪が外れかけた」
その一秒の体験から始まりました。
「二度と見失わないために、何ができるか」。
市販のAirTagホルダーの弱点を見直し、
革職人とともに、ゼロから設計しました。
ホルダーが外れにくい構造。
首輪そのものの強度。
そして、日常に馴染む美しさ。
素材にはイタリア革を使用し、
安心も、デザインも、どちらも妥協しない首輪を目指しました。
日本製へのこだわり
この首輪は、革の街・東京都台東区で腕を磨き続ける職人がいる
株式会社高梨に製造をお願いしています。
長年、国内外ブランドの革製品を手がけてきた確かな技術。
一つひとつを手仕事で仕上げ、
「愛犬の命を預かる製品として相応しい強度と精度」を追求しています。
大量生産では出せない、
手に取ったときに伝わる安心感。
私たちの“日本製へのこだわり”は、この職人の存在から始まっています。
BarKnowが考える「ケア」とは
シャンプーや保湿、ブラッシング。
それらはもちろん、大切なケアです。
でもBarKnowは、
命を守るための備えも、ケアの一部だと考えています。
迷子対策は、不安を煽るためのものではありません。
家族として、一緒に過ごす時間を守るためのもの。
日常に自然に溶け込み、無理なく続けられる形で。
その選択肢のひとつとして、
私たちはこの首輪を提案しています。
“もしも”が起きないことがいちばん。
でも、“もしも”に備えておくことも、愛情だと思うのです。

